小屋と離れの設計

『離れ』を建てる理由、『小屋』を建てる理由

母屋でなく離れにする理由。小屋にする理由

  • 母屋でできない事をしたい
  • 母屋で不便な事
  • 母屋で部屋が足りない事
  • そして、みんなが笑顔になる為のスペース

新築の住まいでも、古い住まいでも、家は一つである必要はありません。人の数だけ様々スタイルがあります。それは家族であっても同じ。一つの住まいで成り立つ家族もあれば、そうでない家族もあります。小屋や離れは、皆さんの想いをかなえてくれます

海外の仕事があるから、夜電話会議がある
仕事のスタイルも様々です。もし海外と打ち合わせをするのであれば、夜、家族団らんの時間になります。『お父さんお仕事中だから静かにして』は、子供たちはかわいそう。子供たちは遊びたいしはしゃぎたい。集中して仕事をしたい時もあります。そんな時は、離れていた方が何かと都合がいい。
鉄道模型を作る部屋
プラモデルは、一日で作るものではありません。みんな、作りたくても、プラモデルの途中で片付けて中断するわけにもいかない。作っている最中邪魔されたくないけれども『静かにしてて』というのも気が引けます。作っている最中はお気に入りの音楽を聴いたりラジオを聴きたいものです。しかもリビングで作っていたら必ず部品はなくなります。だからあきらめてしまう。みんなに邪魔されない部屋が必要なのです。
家族の図書館・私の図書館
本が好きな人にとって本を読んでいる時間は至福の時。この至福の時間のために、毎日をがんばれる。本にはたくさんの出会いがあります。装丁には、本の想いがこもっています。そして、小さいころ、おじさんの本を見たりしたことありませんか?家の中では無くて、別世界で読書をする。子供たちには特別な環境になる事は間違いありません。
離れ_ep1

もちろん一つ屋根の下で良い事もあります。けどもこれだけ価値観の多様になる時代、住まい方も様々な選択肢があっても良いと思います。

そして最近は個人を大変尊重する時代だと思います。以前に比べると生活をライトに考えている方が多いように感じます。
大人はもちろん子供でもそうだと思います。

『子供は必ず、リビングを通って子供室へ行くように間取りを設計してほしい。』
『子供室は小さいころから自立を促すために、早く与えたい』

子育ての考え方で、子供室の考え方も多様化しています。

そして大人に目を向ければ、モノの溢れている時代なので、より好きな事も多様化しています。何かを極める事は楽しく面白い。そして、知識は、生活を豊かにするツールなのかもしれません。

そう考えると、母屋はLDKだけで良いという考え方も生まれてきます。母屋は小さくていいのではないか!!こうやって生活の事を書くことは、私達もワクワクする瞬間なのです。離れを建てる理由、小屋を建てる理由は、多様なライフスタイルを成立させるためのツールの一つ

生活の距離感は、暮らしの豊かさを変えます。