小屋と離れの設計

小屋も離れも手を抜かない、断熱性は、表面温度を一定に保つ

断熱材はたくさん入れたほうがいい!!断熱材は厚い程よい!!断熱材は性能が高いほうが良い!!一般的にはそのように言われます。そもそも断熱材が入っていて良いことはなに???

断熱材は、壁と床の表面温度を一定に保つために入れるもの

断熱性能が高いと、外気温に影響されず、床壁天井の表面温度を一定に保つことができます。これが大切なことで、放射といわれる熱の交換が行われます。人間の表面温度は30~35度くらい。壁などが36度になると壁からの放射が大きくなり熱く感じて、15度くらいになると今度は人間からの放射が増えて、寒く感じます。つまり、壁・床・天井の表面温度を一定に保つと放射が少なくなって快適になるというわけです。

バーナーで焼く肉と、炭火で焼く肉はどんな違いがある?

たとえです。バーナーで肉を焼くと、表面がこげた状態になります。中はあまり火が通ってません。一方炭火焼は、中までじっくり焼くことができます。_108_wp

前者が火がぐるぐる回っている対流で、後者がじっくり焼く放射です。体の心まで温めたければ放射熱で暖めたほうがいいのです。

断熱は、この放射を上手に使いこなせるようにするための機能なのです。

断熱材は、エアコンのような空気を暖める空調機器には特に必須です

エアコンは、空気を暖めます。空気は対流なので、体の芯から温まるということではありません。エアコンの空気で人を温めるのではなく、この空気を暖めることによって床壁天井の表面温度を一定にすることが目的なのです。だから断熱のないような空間のエアコンは、エネルギーの垂れ流し。

だったら、暖炉のような暖房機器のほうが、輻射熱を感じることができるので良いでしょう。

めざせ快適な小屋と離れ

小屋でも離れでも手を抜かない!、壁・床・天井は、夏の表面温度30度以下冬の表面温度16度以上を目指す

特に夏の天井は、熱い空気のたまり場、冬の足元は寒々しい。ここの対策をしましょう!!!