小屋と離れの設計

様々な営業の果てに、本当に大切な事を忘れてしまう

住宅の業界の営業は、皆さん嫌いだと思います。一昔前は、家まで来たりかなりしつこかったと思います。
不動産という商材の性格上、一度買ったら終わりで、更にリピート客と言うのは、地主さんでない限りほとんどいません。

その為何としても売ろうと必死です

しつこい会社の住宅営業マンは、そういう意味でかなりタフでないと精神的に参ってしまいます。その必死さは、良くも悪くも、実際に住宅を建てようとするお客さんを惑わすこともあります。私達の所に相談されるお客様には、住宅展示場などで様々な営業を受けてから、いらっしゃることもあります。もちろん、初めは、私達も皆さんの事を知らないので、何を住まいに求めているのかなどの、ヒアリングに徹します。

しかし、事前に沢山営業を受けている方は、お話を聞いているうちに、本当に大切にしていることが、支離滅裂になってしまっているのです。

営業トークが、皆さんのやりたい事を壊している

『家づくりをしたい』、と思ったときから、様々な情報が入ってくると思います。そのうちに、大切な事がシフトしているのです。

もちろん、影響されるのは悪い事ではありません。

私達も、より良い方向へ、皆さんを案内することが設計の一つだと思っています。

しかしながら、営業トークが強引過ぎて、これ以外はダメというような考え方を植え付けられている場合が多くあります。

住まいは、本当に沢山の価値観の中に存在しています。

プレゼントが耐震へ

先日も、お話を聞いたお客様は、その家は奥さんへの還暦プレゼントとして建てたいという話でした。

しかしやたらに、耐震・耐震とおっしゃいます。使い勝手より、耐震とおっしゃいます。しかも、あの工法でないとだめとおっしゃいます。もちろん耐震は重要です。しかし特定の工法でなければだめという事はありませんし、使い勝手が悪ければ、その家に愛着はなくなります。

一番大切だったことは、奥様へのプレゼントだったはずです。それが、耐震に変わってしまいました。

出来る事できない事はありますが、大切な想いは変わってはいけないと思います。

よくよく聞いてみれば、住宅メーカーで豪華なビデオを見せられ、様々なパンフレットをもらい

そのうちに、考えが変わってしまったとのことでした。

家づくり何が正しいかは、皆さんが決める事ですが、決して大切な想いは変えないでほしいと思います。

技術は、想いをかなえる為にあるのです

想いを制限する技術は本質ではありません。