ものづくりに近道はない。
ありきたりの言葉です。
住宅も、以前はモノ作りであったように思えますが、今はものづくりと言う物とは程遠くなってしまいました。
しょうがないのかもしれませんが、職人さんの効率、コストカットが続き、作るという事を考えない家が増えました。結果、モノづくりとはかけ離れてしまったのが現在だと思います。それは、社会のニーズがそのような方向に進んでしまった結果だと思います。
建築に限らず様々なもので、モノづくりの精神はなくなっています。単純に機能をクリアした物は、価格競争に突入してゆきます。社会が豊かになる事は、物の値段が下がる事に比例しているように感じます。
ただ単にその商品を作るだけでは、ものづくりはなくなります
消費者は、安くて良いものを望みます。ものづくりは、安易な工業製品よりも高くなります。だから気持ちを込めたものづくりだからこその付加価値をお客様に提供しなければ意味がありません。
だから、モノづくりを続けることは、絶えず付加価値も生み出し続けなければなりません。
だから近道はない。ずっと役に立つもの、良くなるものを探し続けなければ、モノづくりを続けることはできません。
ものづくりの心、それが暮らしを豊かにする
色々な作家さんとお仕事させてもらっています。
アートと呼ぶにはもっと泥臭く、モノ作りに専念しているのが本当の作家さん達です。
何に価値があるのか。こういったものを買う人は何に良さを求めるのか。
一言で言うと、心の豊かさを得る為に、買っていると感じられます。
大切にする心、ゆとりが生まれる心、熱くなる心。
例えば仏像があれば、ありがたい気持ちになります。しっかりする気持ちになります。
気持ちの入ったものは、心を動かしてくれます。