小屋と離れの設計

カッコいい、かわいいリビングルームにするポイント

一人掛けソファー置く

一人掛けソファーは、寝そべったり、くつろいだりするのには小さいのであまり多用されていないが、お茶をして会話をしたりすることがメインであるならば、設置することをお勧め。小さくまとまっている分インテリアとしてもアクセントになり、しかも、一人掛けソファーのみ色を変えるといった冒険もできる

テレビ中心の生活をやめてみる、もしくは隠してみる

日本のリビングの原風景と言うべきものは、テレビ+ちゃぶ台がある。ちゃぶ台が、リビングソファーに変わっただけで日本のリビングルームは構築されています。デジタル家電は、多くのリビング家具と合わせずらいのが正直なところ。テレビ中心の生活をやめる事で、テレビなどオーディオ機器は脇役になり、それだけでリビングルームのインテリアは劇的な変化を加えてくれ

る。

照明の配光を散らばす

日本のリビングルームのほとんどは、部屋の真ん中に大きなシーリングライトを設置している。部屋全体を明るくするならば、それでも良いでしょうが、これでは、せっかくの良い家具も台無し。光は、当たる壁があって明暗を認識できるので、意識的に明るい部分暗い部分を作るように配当を散らばすことで、奥行き感、落ち着き感などを感じさせてくれる。

モデルルームのように作らない方法

新商品、流行の物でリビングルームを構成すると、モデルルームのような空間になってしまう。これはこれで良いのかもしれないが、今新しいものは、流行と共に古くなってしまう。アンティークの物を上手に使いながら空間を構成する事で、居心地の良さ、個性が現れくる。

緑を取り入れる

癒し、潤い、生命感など、様々な良い印象を与えてくれるのが緑。リビングルームの一角にあるだけで、印象がガラッと変わってしまう力のあるアイテム。緑を選ぶポイントは、部屋に対しての大きさと高さと色。もう一つ、リビングルームは、日当たりなど部屋によっても環境が異なるため、その部屋に合った樹種を選ぶように心掛ける。

ラグを敷く

今の日本のリビングルームで絨毯、畳の住まいは少なくなり、フローリングが台頭している。ラグはリビングルームのまとまり感を作るのに最適であり、さらに、ソファーの足から床を保護する役目もある。ラグ一枚変えるだけで模様替えも出来てしまう便利なアイテム

フロアスタンドを置く

ソファーの片隅に、フロアスタンドを置く。フロアスタンドの下では、読書や編み物など、ちょっとした作業に最適。全般照明で照度を取るのではなくフロアスタンドで重心を低くすることで、くつろぎを演出することができる。

クッションは必須

ソファーを購入すると、クッションがついている場合、ついていない場合とそれぞれある。ついていなくてもついていても、クッションは必ず設置する。人がいない時、人がいる時、どちらの時も居心地の良い印象を与えてくれる。またラグと同様で模様替えも簡単なアイテムになる。

壁をコーディネートする

壁面の一面に、絵画やインテリアパネルを張る。その人の趣味がわかると同時に、視点が一点に集中され部屋全体が引き締まる。もちろん、絵画やインテリアパネルは様々な大きさでも可。できれば複数枚欲しいところ。大きな絵を中心に並べていくと、なお良い。

カッコいいインテリアルームの難題

ここまでお話ししました、コーディネートのポイントを守ればかっこいいインテリアルームが手に入ります。しかし、住宅の設計をしていると、そうは簡単にまとまらないことが大きく分けて2点あります。

小さい子供が、荒らすことが目に見えている。でも子供の為にセンスの良い部屋にしてください。

こぼす、部屋でボールを蹴る、散らかす、など雑誌で見るヨーロッパのかっこいいリビングルームはすぐに汚くなってしまうよ。と良く聞きます。おっしゃる通りだと思います。ではいつになったらかっこいいリビングルームに出来ますか?という事です。子供がもう少し大きくなったらとおっしゃっても、大きくなればなったように手は掛かります。良いものに囲まれて生活する。センスの良い生活をするという事は、きっと小さいころから体験することが最も大きな教育だと思っています。それは自宅でしか出来なと思っています。どうでしょう。

やっぱりテレビは中心の生活になってしまう。だったら、小さなテレビにしましょう。

かっこいいリビングルームにしたいからと言って、今までテレビ中心の生活からいきなり、テレビなしにすることはむずかしでしょう。でも、模様替えや、住まいの引っ越しをすると初めの頃は案外テレビなしでも生活ができるのです。テレビがなくなったら、その分時間が生まれます。そう思って、できた時間で何ができるか考えてみませんか。できる事を、リビングルームに入れてみましょう。もしそれでもできないのであれば、テレビを無くしてもいいように小さくしてみましょう。不便になれば使わなくて良くなります。