20年先も恥ずかしくない住まいづくり

縁側のある家の間取りが家族を創る!!

縁側のある家間取りのポイント

縁側のある家。憧れる方も多くいらっしゃると思います。

縁側のある間取りと言うと、どんな風景を思い浮かべるでしょうか。
深い軒と、板敷の廊下のような空間が、庭とつながっていて、
ポカポカ日向ごっこをしているイメージが浮かんできます。

とてもほんわかした、ゆったり時間の流れるような空間なのです。

そういった気持ち良さ、庭と室内を緩やかに繋いでいることによります。この空間を建築関係者は中間領域と呼びます。この中間領域を作る大きな要素は、深い軒です。ただ単に部屋の前に、板の間を作れば縁側になると言う訳ではありません。気持ち良い縁側は、深い軒、室内と区切られた廊下、庭、目線を切る壁が少なくとも必要になります。間取りの中に縁側と書かれているスペースが合っても、こういった要素がなければ、この縁側は、洗濯もの干し場になってしまいます。きっと皆さんも、そういった住宅を見たことがあると思います。

折角、間取りの中に縁側を設けるならば、縁側を楽しむ生活スタイルを考えてください。

縁側もデザインの仕方で様々な表情を出してくれます。

縁側では、光の美しさを演出することができます。それは京都のお寺を見学するとすぐに発見できます。

縁側の前に白い玉砂利を敷く

白い玉砂利は、日光を反射してくれます。
その反射光は、深い軒裏に当たって、室内の奥底まで光を届けてくれます。
元来日本家屋は薄暗く作られています。

しかも、照明の無い時代に、光を届ける事を建築側の工夫で解消していました。こういった反射光は、間接照明のように柔らかい光を届けてくれます。

縁側を日陰側に設けて、庭を主役にする

縁側を北側に設けると、室内と縁側は、薄暗い空間になります。
北側に設けた庭には光が差し込み、この庭はとても印象深くなってしまいます。
この薄暗い縁側によって、空間の主役が庭になってしまうのです。
静かな空間を作る一つの手法にもなります。

くれ縁をどうやって楽しむか

縁側の中でも、大きく分けて、前者の濡れ縁とくれ縁があります。
くれ縁と言うのは、おおざっぱにいうと、雨戸やサッシで区切られた縁側の事になります。
今の住宅では、ほとんどがこの『くれ縁』を採用しています。
このくれ縁は、間取りを考える上で注意して頂きたい内容の一つになります。

くれ縁の奥行が、間取りのポイント

くれ縁をどのように使うかを考えてください。
たとえば廊下と同じような奥行にした場合、ソファーを置くには狭すぎるし、子供と遊ぶにも狭すぎます。
ですから、何をしたいかで奥行の寸法を決めてください。
最低でも有効1200㎜以上は欲しいところです。

だからといって、縁側を大きくする間取りにすれば、室内の空間は狭くなります。
何度もお話ししてしまいますが、縁側で何がしたいかが重要な事項になってきます。

まとめ①  縁側が必要だった日本家屋の間取りとは

では、今までの日本家屋にある縁側は無駄な空間なのか?
そうではありません。縁側を生かすように間取りが構成されています。
日本家屋の間取りは基本的に田の字プラン。

田んぼの『田』のように部屋が配置されています。
仕切りは、壁ではなく、ふすまなどの可動間仕切り。
廊下は周りに廻らされた縁側。

とってもフレキシブルな間取り。

縁側のある家の間取りは、部屋を細切れにしない住まい。オープンでフレキシブルにしたい人にぴったり!
もしあなたがフレキシブルな住まいをお望みであれば、縁側は大きなデザインの力になってくれるでしょう。

まとめ②  縁側が必要でなくなった現代の住まい

日本の住まいはかつて、続き間の様に大きな部屋が必要になる行事が沢山ありました。その代表例は、冠婚葬祭。今の核家族化の進んだ住まいは小さくなり、冠婚葬祭を家で行う事はほとんどなくなりました。そうすると家に必要な間取りは、個室とLDkのみ。そこに縁側の様に部屋を繋ぐ機能は必要なくなり、それよりもしっかりプライバシー確保の為に仕切れていることの方が重要になりました。縁側は現在の住まいの必須事項ではなくなったのです。だからこそ、縁側は、家族を繋ぐ装置として一つの手法になってくるのです。今までなんとなく日向ごっこするようなスペースでしかなかった縁側を、新しく活用するように暮らしてみてはいかがでしょうか?