20年先も恥ずかしくない住まいづくり

L字 間取りの住宅を設計事務所が設計する3つのポイント!

今回はL字の形をした住宅についてお話ししたいと思います
このL字型ですが、余裕のない敷地でやるとかなり窮屈な住宅になりがちです。当たり前の事ですが、同じ10m×10mの正方形の中に、L字を入れてみるのと正方形を入れるのでは、どうしてもL字のほうが面積は狭くなってしまいますよね。この点だけは確かめておきたいと思います。L字型の住まいは、魅力的ですが、立地に大きく影響されるプランの一つです。
さて、ここでは以下の3点にこだわってみていくことにします。

1.L字の間取りの通風・採光はよい?

たとえば東と北に配置したL字型の家を想像してください。そうすると、南側と西側に開けます。その内側を中庭の様に使いたくなります。いいですね!ウッドデッキを置いたりするのも!!でも、この平面計画の場合、お昼と、夕方に日射を浴びる事になります。お昼に日光をいっぱい浴びる事はうれしいですが、西日はつらい。。。どうしてもL型間取りの時は、二つの方向から日射を浴びる事になります。単純にL型にするなら、配置は、北側と西側に配置するのがセオリーです。そうする事で、朝日とお昼の日差しをいっぱいに浴びて、西日をシャットアウトする事が出来ます。
通風に関しては、L型の間取りは有利と言えます。まずその理由は、普通の家つまり『田の字型プラン』と言うのは、南側にリビングダイニング、北側に個室と言うように、田の字を書くように間取りが配置されるため、通風を確保することが難しくなります。一方L型間取りの場合は、平面計画が長細くなるため、二面の窓を作ることが簡単になります。例えば、北と南、西と東といった具合に。
以上の様に、平面計画は魅力的になり、通風採光も、やり方次第ではとても良いものになります。

2.耐震性、住宅の強度とコスト

L字型の場合、入隅の部分(壁などで二つの面がいりあってできる部分、つまりL字の場合でいうと曲がり角のところです)での接合をしっかりしなくてはなりません。マンションのL型の場合、地震時2つのボリュームの動き方が異なるので、エキスパンションという構造で、離して計画をする事があるのですが、木造住宅では一体型として計画する事が多いです。しっかり配慮した構造設計と、施工がしっかりしていれば強度的な問題点は浮上しないでしょう。
そしてコスト面でいうと、同じ坪数でも、真四角な間取りに比べ、L型の間取りは、外壁が多くなり、屋根も大きくなります。しかも真四角な総二階よりも、平屋になりがちで、その分基礎の面積も大きくなります。そういった要因でコストは高くなりがちになります。しかも、上でもお話ししましたように、半中庭のような形になると、ウッドデッキを敷きたくなってきます。エクステリアも楽しく設える分コストが膨らみがちになります。

3.住宅の間取りについて

さっきと同様、西と北に配置したL字型の間取りだとすると、南側にLDKを持ってくることができます。さらに面積的に余裕があるのであればLDKだけでなく個室もこちら側に設けることができます。
また、西に飛び出しているほうの南側も大きく開口をとれば採光が取れますし、南側で全面的に日差しを受けているのであれば、こちら側は小さな窓にしたり、窓なしと言う事も可能です。窓が無い壁面であれば、夜アッパーライトでムードのある外部空間を作り出すこともできます。外部空間を豊かにするには建物と庭の設置面積を広げる事が一つの手法になりますのでL型間取りの時は大変効果的でしょう。また東側に建物のボリュームを配置しなければならない時は、西日対策は必須になるでしょう。外部ブラインドや可動ブラインドなど用いて対策をしましょう。

余談になるかもしれませんが、L字型の家は風水的にはよくないとされています。そのようなことを気にする方が身内にいらっしゃる場合は気を付けたほうがいいでしょう。