20年先も恥ずかしくない住まいづくり

平屋の間取りの、メリット、デメリットを教えて下さい。

現代の住まいにおいて、平屋は、とても贅沢な作りになります。

平屋を好まれる方々には、ご年配の方々が多いように思われます。様々なメリットデメリットがあるとは思いますが、日本家屋は元来平屋が基本的な構成。日本建築の品格と言うものを感じる事が出来ます。そういった品と言うものを感覚的に感じられているのでしょう。平屋=和というイメージを感じやすいですが、一方モダンな平屋も最近は流行っています。モダンと言う定義は難しいのですが、わかりやすい言葉でいえば、軒の出ていないキューブのような形状の物だと思っていただいて間違いはありません。年代によって好みは異なりますが、平屋と言うものについてお話ししたいと思います。

平屋のメリットには、どんなものがあるか列挙してみましょう。

二階がないので上り下りする必要なし。

いわゆるバリアフリーという事です。バリアフリーと言うと、敷居の段差や手すりなど多岐に渡りますが、階段の上り降りは、高齢になるに従って大変負担になる行為です。1階にお風呂場、洗面所を置く場合が多く、洗濯機も1階に置いているでしょう。そして、2階に洗濯物は干していると思います。この洗濯物の上げ下げは将来的に厳しくなってきます。高齢になると、二階に上がることが少なくなり、ほぼ2階は空き部屋になってしまいます。そうすると、1階の庭に干すか、部屋に干すことが多くなります。こういった場合は縁側がある間取りは有効なプランになります。話は少しそれてしまいましたが、二階への上り下りが無いことは、メリットの一つになるでしょう

メンテナンスが、非常に楽。

建築物は、ノーメンテナンスでは持ちません。屋根、外壁も数十年後にはメンテナンスが必要になります。工事に伴い仮設足場も必要になりますが、平屋でしたら最低限で済みます。低いことがメリットになるときです。しかも不具合がおきても処理がしやすい。目視もしやすい。多少の事でしたら脚立でメンテナンスが可能になります。

建物が低いので、壁の汚れが格段に少なくなる。

外壁の汚れのメインは、サッシ横の雨だれ。屋根の高さが低くなれば、外壁の汚れも少なくなります。もちろん庇が無ければ二階であっても三階建てであっても変わりませんが、庇があるとすると、平屋は庇の恩恵を一番受けることができます。それと私たちからすると、平屋の建物はデザインがかっこよくまとまりやすいのです。平屋のプロポーションは屋根と壁の比率がよく、品のよいデザインになります。詳しくは実例集をご覧ください

火災など避難の時に、すぐに外に出れる

もしもの時、それは火災かもしれません。地震かもしれません。2階に住んでいれば、飛び降りなければならないこともあるかもしれません。そういった時、平屋の建物はすぐに外に出れるので避難上とても有利な建物になります。

インテリア・エクステリアのバリエージョンが増える。

平屋建築は、床、壁、屋根という建築要素のすべてが堪能できます。勾配天井や、現しの梁や、高い天井など室内のデザインの幅も増え、構造的な構成をそのままデザインに落とし込むことも可能になってきます。さらに庭とも近いことも平屋の特徴です。庭にウッドデッキを設置してリビングからのつながりも演出できます。エクステリアのガーデニングも、家からの距離を近く感じることができます。

構造的な負荷が少ない

重力に逆らって上部に重ねる構成でない平屋は、構造的な負荷が小さいので、構造の自由度も広がってきます

一方、デメリットは何でしょう。

間取りの難しさ

二階建て三階建ては階段室を利用して、各階で空間を区切る事ができます。その為、間取りを構成しやすくしています。一方、平屋は、一階にすべての要素を配置します。部屋が多くなればなるほど、廊下が長くなってしまうので、間取りの構成は簡単ではありません。

採光の難しさ

敷地の形状や、部屋数にもよりますが、平屋は、敷地全体を用いてデザインするので、間取りの作り方によっては、採光の良い部屋、悪い部屋が出来てしまいます。各部屋二面採光を取れるように間取りの設計をしたいところですが、平面的な大きさが邪魔するので、中庭を設けるなど少し設計に配慮がほしいところです。こういったところが平屋の間取りの難しさということも言えます。

屋根の掛け方

平面形状が大きくなるので、屋根の掛け方を間違えると、不格好な外観になったり、必要以上に大きな屋根になったりしてしまいます。デザイン的に難しいといえます。

二階建てに比べコスト増

同じ坪数、同じ仕様ですと、二階建てに比べ建築コストは高くなってしまいます。その理由としては、二階建てに比べ屋根面積と基礎面積が大きくなってしまい、その分コストに跳ね返ってきます。ちなみにもっとも坪当たりコストが安くなるのが総二階建ての真四角の建物です。これは床面積と壁面積を計算してみるとわかります。

まとめ 平屋は、人間的な生活の原点

平屋は、地面に近い事で、より人間的な生活ができる住まいと言えます。しかし、コスト管理、デザインは調整は簡単ではないので、より綿密な設計を行う必要があると考えられます。

設計が上手く納まれば本当に良い住まいになること間違いなし!!