20年先も恥ずかしくない住まいづくり

エアコンのメリットデメリット。でもとても省エネ!!

エアコンで暖房をする?石油ストーブを使ったり、ファンヒーターを使っている人は、エアコンで暖房してもあまり効かないと思っている人は多いと思います。うちの実家はエアコンを設置しているのに、冬場はストーブを使っています。なんで使わないのと聞くと、

電気代がかかるし・・・
だってあまり効かないし、
お湯沸かせないし・・・

毎年のように同じ会話になります。少しづつ紐解いてみましょう。

そもそもエアコンのメリット・デメリットを上げてみましょう。

メリット
・たくさん流通しているので価格が安い。品揃えも豊富
・水蒸気や排ガスが出さないで、空気を暖めるだけなので、空気が汚れにくい
ヒートポンプ方式を使っているので、エネルギー効率がとても良い

デメリット
・外気温を使うヒートポンプ方式のため、あまりにも外気温が低すぎると、霜取り運転が始まったり暖かくならなくなる
・壁掛けエアコンは、高い位置にあるので、暖房時、温風が床まで届かず温度ムラがおおくなる
空気が乾燥する

寒冷地域においては、どうしても外気温が低くなるのでエアコンを暖房機器として使うことは難しいかもしれない。関東などの温暖な地域においては、そういった問題も少なくなるので検討の余地あり。エアコンを使うと空気が乾燥するから嫌だ!というのは特に女性から伺うことが多い。どうしても空気を暖めているだけで、エアコンに加湿する機能は無いので、空気の乾燥感を感じてしまいます。(※除湿・加湿できるエアコンの商品も出ているので探してみましょう)

エアコンはヒートポンプ方式の空調設備で、とても高効率

ヒートポンプは呼んで字の如し、熱を移動させているだけの装置である。外の熱はいくら寒くても、絶対0度に比べれば大量に存在している。

原理はこんな感じ
外気から室外機を通して取り入れたエネルギーを冷媒に伝え、コンプレッサーで圧力を加えて熱くして室内に吹き出すと、暖房になる。室内に熱移動した冷媒を、膨張させて外気温より低くしてまた室外機から外のエネルギーをもらう。この繰り返しで冷暖房を行っています。

つまり、エアコンの電気使用は、このコンプレッサーの動作時の電力になります。自分で熱を作ってなくて外のエネルギーをもらっているだけなので、電気ヒーターやその他の暖房とは桁違いの効率の良さを出せるのです。

この効率の良さは「APF=通年エネルギー消費効率」という指針で示されています。APFが5.0ならば、1のエネルギーで5の熱を取り入れることができるという意味で、すごい効率の良さなのです。家電量販店でもこのAPFは確認することができるのでチェックしましょう。ちなみに電気ヒーターは、1の電気で1のエネルギーが作られます。電気を熱に変えているのでこれ以上は無いということになります。

エアコンは、快適性に劣るが、とても省エネ

上のメリットデメリットを見ると、省エネであるが、暖房としては良くないということになるでしょう。しかし、整理して考えてみると、エアコンは必要以上に働かせなければ、非常に良い暖房機器でもあります。

エアコンの熱量は、温度設定と風量に比例します。温度ムラのない空間にするには、風量を確保したいのですが、温度設定も上げてしまえば、熱量はたくさん掛かってしまい、省エネのよさは無くなってしまいます。エアコンで暖房をするときは、低温風量を上げることが可能になれば温度ムラも少なくなり、快適な空間へ近づきます。

一方こちらの記事でもあるように熱の垂れ流しをするような家の断熱、気密の性能では、エアコンはとても不利な暖房機器になります。エアコンで暖房するのであれば、家の断熱気密のスペックを上げなければなりません

結局、はじめで話した実家の話の中で、エアコンを暖房機器として使わないのは、家の性能が低すぎるため、ストーブなどの熱を作る燃焼式暖房機器のほうが、あったかくなるという事です。もし灯油のストーブでなく、電気ヒーターで暖房していたらものすごい電気代になっていることでしょう。